2018/12/28

ブエノスアイレス大学1年目を終えて

世界ランキングは70位!しかし・・・

2018年3月、ブエノスアイレス大学に入学しました。筆者は2015年3月にブエノスアイレスの私立パレルモ大学に入学しており、 その1年後に日本に帰国。大学に復学するためにアルゼンチンに戻ってきたとき、無料で勉強できるブエノスアイレス大学に魅力を感じ、 入学を決めました。

最初の登校で驚いたこと。それは、「家庭教師」のビラ配りをする人の数でした。門、ロビー、食堂。 ありとあらゆるところにいて、そんなに勉強が大変なのか?と思いましたが、理由は後々わかることになるのです...

僕の専攻はコンピューターサイエンス(Ingeniería en informática)ですが、1年目は一般教養として「科学者の思考」という 哲学や論理学を学ぶ教科に加え、アルゼンチンの歴史もありました。当初はこの教科が面倒だなーと思っていたのですが、 蓋を開けてみると、数学や物理学の方が一段と厳しいことに気づきました。 何故かと言うと、理系の科目では授業とテストの内容が一致しないのです。授業で出ていないことがテストに出る・・。 これではテストの準備ができないということで、必死に日本語の参考書をKindleで買い漁り勉強をしましたが、残念ながら赤点となりました。 1年間で学ぶ6科目のうち、3科目を次の学期でやり直し、つまり半年留年という結果に終わり、かなり悔しい思いをしています。

他の生徒と先生との確執もありました。わからないところ聞くと「これは知っているべきだ」と答える先生。 ブエノスアイレス大学は、入試がありません。なので、 様々なレベルの教育を受けた人間が入ってきます。 制度として「誰でも入れる」のならば、低いレベルの教育を受けた人間でも勉強に集中すれば得点が取れるような形態にするべきでしょう。 (せめて授業とテストの内容を一致させるくらいは・・) そうでないならば、受験を設けてレベルを絞るべきではないでしょうか。

一方、裕福な生徒はというと・・家庭教師を雇い、十分なテスト対策を講じて次のステップに進んでいました。 話を聞くと、特定の家庭教師の中で流通してる問題集があり、その内容は実際のテストと非常に似ているものでした! 結局、裕福な者はお金で解決し、そうでない人たちは壁にぶち当たるという構図を目の当たりにして、 「経済的状況に関わらずすべての人々が平等に高等教育を受けられる」という大学や国の建前とは明らかに矛盾した状況の中、 自分はどう進むべきかという悩みが生まれ、また苦しみました。

このような現実は、表面化してないだけで日本や様々な国や地域であるものなのでしょう。 僕は現実をみただけ、自分もお金を掛けるところは掛けるべきだと。 「学校は教えてくれる」という思い込みも甘かった。そう自分を納得させています。

しかし、良かったこともあります。一般教養の「科学者の思考」の授業では僕の人生を変えるくらい強い衝撃を受けました! 次回は、このことについて書いていきたいと思います。